芸能

朝ドラ『スカーレット』、自分の手で何かを生み出す女性描く

炎に向き合う戸田恵梨香が見られる

 燃えさかる炎に対峙するヒロイン──。衝撃的な映像からスタートした『スカーレット』は、NHK連続テレビ小説101作目となる記念すべき作品だ。

 陶芸の里・信楽(滋賀県)を舞台に、信楽焼に魅了され女性はほとんどいなかった陶芸の世界に入り込んでいくヒロイン・川原喜美子(戸田恵梨香)の情熱的な人生が描かれる。

『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)の著者・田幸和歌子さんが「働き者で頼りになる負けず嫌いのヒロインが男性社会の中で活躍する。歴代で最も好きな作品のひとつ『カーネーション』を彷彿とさせる“朝ドラの理想”的な作品になると放送前から期待していました」という注目作品だ。

 そこで、『スカーレット』の制作統括・内田ゆきさんに、見どころを聞いた。

 * * *
 101作目ということを意識せずに制作をスタートしたのですが、スカーレットにはヒロインの人生や成長を丁寧に描き視聴者に応援していただけるように、そして朝の15分でパワーをお届けできたら──と“朝ドラの原点に立ち返りたい”と思いを込めています。

“自分の手で働き、何かを生み出す女性”を描きたいと思っていたので、信楽という土地とそこに根づく陶芸はイメージにぴったりだったのです。

 取材していくなかでわかったのは、陶芸の勝負どころは“窯をたく炎”だということ。燃える炎、ヒロインのひたむきさと情熱、それらを表現できる言葉を探していた時に出会ったのが炎の色を指す「スカーレット」。

 炎には緋色という意味もあるのですが、緋色というのは黄色がかかった鮮やかな赤で、陶芸作品に表れる理想の色のひとつといわれています。

 タイトルにはもうコレしかないという運命的な出会いでした。今でこそ多くの女性陶芸家がいらっしゃいますが、当時はまだまだ男社会。そこで草分け的な存在として歩んでいく喜美子の一生懸命さ、自分のためだけでなく他人のためにひたむきに働く姿を応援してください!

※女性セブン2019年10月24日号

増量して臨んだという戸田恵梨香が陶芸に挑む

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