2015年のノルウェー科学技術大学などの共同研究によると、乳製品の摂取量が1日あたり400グラム増えるごとに、前立腺がんのリスクが7%上昇した。
製品別では、牛乳の摂取量が1日200グラム増えるごとに3%、前立腺がんリスクが上昇。低脂肪牛乳は200グラム増えるごとに6%、チーズは50グラム増えるごとに9%上昇したという。
また、2006年のスウェーデン・カロリンスカ研究所の発表では、1日コップ1杯の牛乳(乳糖10グラム)を摂取する人は卵巣がんのリスクが13%増える可能性があるとの結果が示された。
「欧米では、多くの研究が乳製品の摂りすぎと前立腺がんリスクの関係を指摘しています。一方で、ヨーグルトの摂取量が多い人ほど糖尿病の発生率が低くなるという研究結果もあります」(前出・津川医師)
※週刊ポスト2019年11月8・15日号