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阪神1985年バックスクリーン3連発の真実、岡田彰布氏が語る

いまだに語られる伝説の真相は?

 2019年のプロ野球日本シリーズは、ソフトバンクが巨人を相手に圧倒的な力の差を見せつけて4連勝し、日本一を決めた。セ・リーグを代表するはずの巨人の戦いぶりに、悔しい思いをした他球団ファンも多いだろう。阪神ファンは、1985年に球団初の日本一達成をしたときの、強い阪神を思い出したのではないだろうか。

 投打が噛み合うとは、このシーズンの阪神のことを言うのだろう。打ってはバース、掛布雅之、岡田彰布のクリーンアップを軸に、真弓明信、佐野仙好、平田勝男が前後を固める攻撃野球。投げては先発ローテをゲイル、池田親興、中田良弘らが守り、山本和行と中西清起のダブルストッパーで逃げ切った。

 8月の日航ジャンボ機墜落事故で中埜肇球団社長を失ったことでチーム一丸となったことも大きいが、やはりこの年の快進撃のきっかけは4月17日、開幕4試合目で飛び出したバース、掛布、岡田の「バックスクリーン3連発」だろう。だが、「事実は少し違う」と語るのは当の岡田彰布氏だ。

「当時は甲子園のバックスクリーンにホームランを打つと賞金10万円が贈られた。この試合で3本の賞金が出たが、その3本目はカケ(掛布)さんではなく9回表に放った原(辰徳)だったのよ。カケさんの球はバックスクリーン左の観客席に落ちて、右に跳ねた。だから正確にはバックスクリーン3連発じゃなかったんよね(笑い)」

 確かに1985年4月18日付のデイリースポーツでは「中堅方向にぐさりと突き刺さって」となっている。

※週刊ポスト2019年11月9・16日号

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