学校もそうした外れるケースを経験してきているからなのでしょう。ここへきて受験段階ではコースを設けず、1年間学校生活を送ったうえで決めるという形にしている学校も出てきました。
・大妻多摩/中2から「国際進学クラス」を新設
・文京学院大学女子/中1はファウンデーションステージとし、中2から「グローバル スタディーズ」「アドバンスト サイエンス」「スポーツ サイエンス」に分かれる
この原稿を書いているとき、以前、ある人がこんなことを言っていたことを思い出しました。
「社会が求めている職種に合わせるより、自分にとって居心地がいい場所を見つけるほうが幸せになれる」
〈学習内容の違いによるコース〉も〈学力別コース〉と同様に、いやそれ以上に子どもをきちんと見つめることが大切かと思います。コースを選ぶ前にわか子を客観視することが中学受験において最も必要なことではないでしょうか。