「桜を見る会」で招待客と記念撮影する安倍晋三首相(写真/EPA=時事)
もっとも、安住氏は収支を政治資金収支報告書に記載している。安倍首相が「5000円でできる」と主張するなら、安住氏のように報告書に記載しなければシロだと証明できない。
野党統一会派の今井雅人・衆院議員に対してはより辛辣な言い方をした。
「彼は『自分はホテルに前金を要求された』と言うが、悪いけどホテルからしたら当たり前だ。次回当選する保証がないから」
“オレは総理だから前金を取られなかった”と言いたいのかもしれないが、むしろそのほうが問題だろう。
言われ放題の両者に話を聞くと、安住事務所は「コメントを差し控えます」との回答。今井氏は「『ホテルの前金』は『しんぶん赤旗』に載っていたので一般論として聞いた。よっぽど私をくさしたかったのでしょう」と答えた。
安倍首相がこんな子供騙しの自己弁護でメディアを懐柔できると思っているのだとしたら、メディアの側もつくづく舐められたものである。
※週刊ポスト2019年12月13日号