一命を取り留めた琉月さん(本人のツイッターより)
──なぜタバコ?
わかりませんが、気が付いたら(タバコを)持っていた。エントランスで横たわる(被害者の実名)さんを見つけました。すごく後悔して110番通報しました。
──なぜ自ら110番通報した?
(被害者の実名)さんの流した血を見たり、苦しそうにしているところを見て、ほんとうに後悔して、大変なことをしたと思った。彼が死んではいけない、彼が死んでいくことがすごく怖くなって110番通報した。
──警察では違うことを話していた。「非常階段を下りているときに、女性の叫び声が聞こえて110番通報しているだろうから、これでは一緒に死ねないと思った」と答えています。
そのときは本当にパニックになっていて、警察や検事さんの言うことに「はい」と言ってしまいましたが、本当に一番は彼を刺してしまったことへの後悔です。
──通報時のことを教えてください。
最初に事件か事故かと聞かれたので、「事件」と答えました。いたずらだと思われていたようなので、何度も同じことを話しました。
──どんなこと?
私の名前、被害者の方の名前、刺したこと、エントランスにいること、救急車が必要なことを話しました。私が犯してしまったことを話して、キチンと聞かれたことを伝えました。
──なぜ刺した?
彼のことが好きで、一緒になろうと思った。申し訳ない。勝手なことをしてしまった。
──そう思うようになったのはいつ頃?
6月ごろ。弁護士から被害者の方の状況を聞いたり、母や父の状況を聞いてそう思いました。
──(被害者の実名)さんのどんな状況?
傷跡も深くて肝臓にまで届いて5日間、目を覚まさず、ずっと昏睡状態だった。
──父母は?
面会に来たときに、すごくやせて、白髪も増えて泣いていて、マスコミがたくさんうちにきてノイローゼのようになっている。
──それはお父さん、お母さん?
父・母、両方です。自分は本当に恐ろしいことをしてしまったのだと時間が経つごとにどんどん怖くなってきて、本当に申し訳なくて本当に怖くて、人ひとりの命を奪ってしまうところで本当に恐ろしくて申し訳ない。父母にも迷惑をかけた。
──(被害者の実名)さんには?
6月に(被害者の実名)さんに謝罪文を書きました。本当にごめんなさい、もう関わらない、賠償のことを書いて、弁護士さんづてに渡してもらいました。
──拘置中は?
被害者の方や父母のことを考えていました。ちゃんとごはん食べられているか、眠れているか。母は週に3回以上来てくれて、父は仕事が忙しくて2回くらい。
──話す内容は?
事件のこと、家を引き払う手続き、猫のことなどたくさん話しました。
──(被害者の実名)さんとのことは?
500万で示談したという話を聞きました。嘆願書をいただいたと聞きました。
──500万円の示談金は?
私の母が用意してくれました。