このように、1000万円までの当せん金でみれば、平均的な当せん枚数や当せん金額は、年末ジャンボミニのほうが年末ジャンボよりも多い。
さらに、すべての賞の平均的な合計受取額でみても、年末ジャンボは14万9495円なのに対して、年末ジャンボミニは15万円ちょうどとなる。年末ジャンボミニのほうが、505円分だけ、当せん金が多く返ってくることになる。
まとめると、1000万円までの当せん金でみれば、年末ジャンボミニのほうが年末ジャンボよりも当たりやすく、すべての賞の平均受取額も年末ジャンボミニのほうが少しだけ多い仕組みとなっている。
ただし、いくら平均受取額が多いといっても、30万円分の宝くじを購入して、平均15万円が受け取れるに過ぎない。平均受取額を購入額で割り算した当せん金率はちょうど50%。平均的には、宝くじ購入額の半分は失ってしまうことになる。
このようにみていくと、宝くじに深くのめり込んで「今年こそ絶対に儲けよう」などと思うのは、確率的には容易ではないといえるだろう。
年末ジャンボで一攫千金を狙うのは夢のまた夢。年末ジャンボミニで1万円や10万円のおこづかい稼ぎを狙ってみる──くらいの意識で気楽に購入したほうがよいように思われるが、いかがだろうか。