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東京・町田にシェアオフィスが続々と誕生している理由

コワーキングオフィスが入る駅近の商業ビル「アエタ町田」

コワーキングオフィスが入る駅近の商業ビル「アエタ町田」

 かつて、東京のベッドタウンの典型とされてきた東京都町田市。多摩地域随一の商業地でもあり、小田急線やJR横浜線が走り、大学も複数存在しているため若者も多い。今まで、住宅地あるいは商業地として発展してきたエリアだ。

 小田急線を利用すれば、新宿駅に約30分(平日の日中)。JR横浜線を利用すれば、新横浜駅に約20分、八王子駅に約25分で着くという利便性に恵まれている。また、隣接する相模原市には、多くの企業の製造拠点や研究拠点が立地する。

 近年、この町田駅周辺にコワーキングオフィスが次々と誕生し、新しい動きを生み出しつつある。

 町田駅周辺には、2013年4月に「コワーキングスペース町田」、2017年4月に「COMMUNE BASE マチノワ」と、コワーキングオフィスが開業し、さまざまな活動が行われてきた。

 さらに、2019年7月に開業したのが「BUSO AGORA(武相アゴラ)」だ。ここは民間事業として東京都から認定を受けた157坪(約520平米)のワーキングスペースで、創業支援や新規事業を支援する地域密着型の施設となっている。

 BUSO AGORAは、商店や飲食店が並ぶ町田中央通りに2019年5月に完成した商業ビル「アエタ町田」の4階にあり、小田急・JR町田駅から数分の人通りが多い絶好の場所に位置している。

 運営しているのは、町田市を中心に40近いレストランやバーなどを経営している株式会社キープ・ウィルダイニングだ。2018年12月には、「本を3冊寄贈してくれた方にはコーヒー1杯が無料、5冊寄贈してくれた方にはホステルの宿泊料金が20%オフになる」というユニークなシステムを導入した「LIBRARY & HOSTEL 武相庵」を開業した。

「人口の多い町田ですから、起業志望者や在宅ワーカーも多く、こうしたシェアオフィスやコワーキングの需要は相当あると思います。地域活性化のためには、様々な業種の人が集まって、日常的に情報交換する場が大切だと思います」(キープウィル・ダイニンググループ専務の長谷部信樹氏)

 BUSO AGORAは、時間制で利用できるスペースや会議室などだけではなく、1か月制のフリースペース、1名利用の固定ブース、さらに2名以上が利用できる個室オフィスもある。

「オープンスペース部分は、イベントなども開催できるよう、机やイスなどを移動させるとホールのように利用できます。また、カウンターはセルフサービスでアルコール類も飲んでいただけます」(長谷部氏)

券売機で利用チケットを購入できる時間制会議スペースも(BUSO AGORA)

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