前述の通り、有明ガーデンの商業施設は2020年の春に開業予定とされる。五輪には十分に間に合っている。自慢のイベントホールも、こけら落としには大物タレントの公演が噂されている。
五輪閉幕後、有明エリアが発展していけるのかどうかは、この有明ガーデンの賑わい次第ではないかと思う。ここが日常的に他エリアから多くの人を呼び込める商業施設となれば、有明エリアの未来は明るい。だが、そうならなければ……。
有明の隣接エリアである台場の例もある。台場は1996年頃に「お台場ブーム」とも呼ぶべき現象が起こった。デートスポットや家族のレジャースポットとして人気が集まったのだ。フジテレビも移転して、おしゃれなエリアとして注目された。
しかし、その現象は一瞬にして終わってしまった。お台場ブームが続かなかったのはやはり、交通利便性の悪さが最大の理由だろう。
有明は台場よりもさらに交通利便性が悪い。五輪が開幕し、閉幕してもその条件は変わらない。つまり、有明ガーデンの繁栄には交通利便性という大きなハンディキャップを克服できるか否かにかかっていそうだ。乗り越えるべきハードルは高い。