ライフ

「市販薬と処方薬の違いは?」ほか薬の疑問に現役医師が回答

薬をもらう時の疑問に医師が答える

 医者が書く本と言えば、「こうすれば治る!」と独自の治療法を紹介するものが多いが、発売1か月で3万8000部を突破したこの本は違うようだ。京都大学大学院医学研究科消化器外科医の山本健人氏が上梓した『医者が教える正しい病院のかかり方』は、病院にまつわる初歩的な疑問の数々に丁寧に答えた内容で、“気になっていたけど先生には聞きづらかった”と読者の共感を集めているという。

 今回は山本氏が、「薬をもらうとき」の疑問3つに答えてくれた。

 * * *
【Q:先発薬とジェネリックはどう違う?】

 ジェネリック医薬品とは、先発薬と同一の有効成分を同一量含み、同じ効果があると科学的に証明された薬です。最大のメリットはそれで値段が安いこと。

 しかし注意が必要なのは飲みやすさなどを配慮して錠剤を小さくしたりする工夫がされたジェネリックなどでは、先発薬には使われていない添加物が配合されていること。そうした成分にアレルギーのある患者さんもいらっしゃいます。

「オーソライズド・ジェネリック」という、添加物を含めて成分が先発薬とすべて同じというジェネリックを選べる場合もあります。

【Q:市販薬と処方薬の違いは?】

 処方薬のほうが効くようなイメージがあるかもしれませんが、市販の薬も同じ名前であれば成分は同じものがほとんどです。たとえば市販薬の「ロキソニンS錠」と処方薬の「ロキソニン錠」は同じです。ただし、同じ薬でも、成分量が違うというパターンがあります。

 風邪薬の市販薬「パイロンPL顆粒」と処方薬の「PL配合顆粒」は市販薬のほうが成分量が少なく設定されています。市販薬は医師の処方箋を必要としないので、より副作用の危険がないようにとの配慮です。

 風邪などで症状が軽いのであれば市販薬で様子を見る。治らなかったり症状が重ければ医師に相談して症状に合わせたピンポイントの薬を処方してもらうというのが賢い方法でしょう。

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト