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新津ちせと齋藤孝氏が50歳差対談 素数の話で盛り上がる

齋藤孝氏がアドバイス

新津:キーワードは、どうやって見つけたらいいですか?

齋藤:ポイントになりそうだなと思ったら、こうやって(赤ペンで言葉を囲む)、キーワードをグルグル巻きにする。僕は読書でもやるけど、いいなと感じた言葉や知識を自分のものにしやすいよ。

新津:グルグル巻き!おもしろそう!今すぐやってみたいです! 

齋藤:そう感じてくれて、うれしいな〜。あのね、苦手なことも教養にするには「これ、おもしろいよ」っていってくれる人が必要なんですよ。自分ひとりでおもしろさに気づくとは限らないから。ちせちゃんが漢字を覚えたときのように、一緒にワクワクする人がいると、とってもいい。

新津:私も、算数を好きになれたのは、小学校の先生のおかげです。いつも授業が始まる前に数字パズルをやったり、数に関する豆知識を教えてくれたり、楽しく算数を教えてくれるんです。私も、そんなふうになりたくて、将来は小学校の先生になれたらいいなって思っています。

齋藤:へえ。それには、物知りになるといいね。物知りな人は教養があるんだよ。

新津:たくさん勉強しないといけないですね。あっ、でも、今は小学校の先生になりたいんですけど、小学校に入る前は宇宙飛行士とかパティシエとか、夢が日替わりだったらしいんです(笑い)。きっとまだ自分の知らないお仕事が世界中にあると思うので、中学校に入ったら、なりたい職業がまた変わるかもしれません。だから、いっぱい年をとりたいです!

齋藤:経験を積みたいっていうことかな(笑い)。経験も教養だからね。「もっと」の気持ちを大切に、本でもなんでもグルグル巻きしてみるといいですね。

新津:はい、これからもいろんなことに挑戦してみたいです。齋藤先生は私の知らないことをたくさん知ってらっしゃって、すごいなぁって思いました。お話しできてうれしかったです。どうもありがとうございました!

齋藤:こちらこそ、楽しかったですよ。これからも素数仲間としてよろしくね。

【PROFILE】
◆新津ちせ/にいつ・ちせ。2010年、東京生まれ。劇団ひまわり所属。2014年、ミュージカル「ミス・サイゴン」タム役でデビュー。TV・CM・映画・舞台など幅広く活動している。2019年10月18日に、初主演映画『駅までの道をおしえて』(橋本直樹監督)が公開。子どもユニット「Foorin(フーリン)」の一員としても活躍しており、2019年の大みそかには「第70回NHK紅白歌合戦」にも初出場した。

◆齋藤 孝/さいとう・たかし。1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。主な著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社)、『強くしなやかなこころを育てる! こども孫子の兵法』(日本図書センター)『「言葉にできる人」の話し方』(小学館新書)ほか多数。

●取材・文/ニイミユカ

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