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新津ちせと齋藤孝氏が50歳差対談 素数の話で盛り上がる

新津:最小公倍数を考えるのも好きなんです。最小公倍数が見つかると、すっきりした気持ちになるので。でも、数が大きくなってくると、ややこしくなりますね。

齋藤:最小公倍数は、6と9だと出しやすいけど、17と19は見た瞬間、嫌な感じがするよね。

新津:わあーってなります。

齋藤:わあーってなるよね。「素数!」っていう感じ。

新津:はい、どっちも素数。

齋藤:6だったら2でも3でも割れるのに、17と19って、ちょっとつらいよね。

新津:素数どうしの公倍数を求める計算はちょっと時間がかかりますね。えっと、17と19だから、かけ算で…。

齋藤:お、いけそうな気がする? これに挑戦できるのは、すごいな。素数って、おもしろいよ。

新津:はい、おもしろいです。たとえば、さっき出てきた2と3はどちらも素数で、なかでも2は偶数でもあるし素数でもあるというのがおもしろいです。

齋藤:確かに、偶数で素数なのは2だけだもんね。へえ、すごいところをおもしろいと思うんだね。17年とか13年で成虫になる素数ゼミっていうセミもいるしね。素数の話で盛りあがれる小学校3年生がいるとは! これも教養ですよ、年齢や立場を超えられる。

新津:齋藤先生とこういうお話ができること、すごく楽しいです! 実は、以前、学校でちょっと落ちこむ出来事があって泣いちゃったことがあって。そのとき、目の前にあった紙にひとりでどんどん分数のかけ算の問題を書いて、解いていったんです。そうしたら、泣いていたのがスーッとおさまったんです。

齋藤:えー!、それはすごく画期的かもよ。泣いたときは分数をやるっていうのは。通分やったら気持ちが落ち着くというのは発見だね。

新津:自分でもびっくりしました。算数っていろんな役に立つんだなぁって(笑い)。

◆教養を身につける、秘技「グルグル巻き」

齋藤:反対に、苦手な科目はあるの?

新津:国語の記述式で、自分の考えを言葉にしてまとめる問題がちょっと苦手です。白い答案用紙を見ると、埋めたいのに、うぅ…ってなるんです。

齋藤:多分、ほんとは得意だと思うな。だって、ちせちゃんはしゃべるのが得意だから。ただ、書くと思うと緊張しちゃう。だから、「手でしゃべる」って思って書きまくる。そこに、キーワードをひとつかふたつ、入れるのが大事だね

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