──人間関係に変化はありませんでしたか? 

町田:基本的には家で一人で飲んでいたので、それほど変化はないんです。ただ、宴席の場ではちょっとあるかもしれません。大勢の場だと、大勢の中の一人だから僕が飲まなくてもいいだろうと思うけれど、少人数の場だと、飲まないやつがいるとシラけるかなと、気を遣ったりはしますね。

 それから、10年ぶりとか、久しぶりに会った友人に酒をやめたことを伝えると、裏切り者みたいに怒られます。「おまえという人間は、そういう人間ではない!」とか。気持ちはわかるので、これはもう、「悪かった」と言うしかないですね(笑)。

町田康(まちだ・こう)/1962年大阪府生まれ。町田町蔵の名で歌手活動を始め、1981年パンクバンド「INU」の『メシ喰うな!』でレコードデビュー。俳優としても活躍する。1996年、初の小説「くっすん大黒」を発表、同作は翌1997年Bunkamuraドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞した。著書に「きれぎれ」(芥川賞)、詩集『土間の四十八滝』(萩原朔太郎賞)、「権現の踊り子」(川端康成文学賞)、『告白』(谷崎潤一郎賞)、『宿屋めぐり』(野間文芸賞)等多数。

撮影/内海裕之

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