●今野晴貴氏(NPO法人POSSE代表/雇用・労働政策研究者・そうではない派)
小泉進次郎さんは本当に政策について突き詰めて勉強しているのか、言動を見る限り危ういように思います。環境大臣として出席した国連気候行動サミットやCOP25でも、非常に内向きな姿勢、発言に終始し、海外から落胆されました。国際情勢に疎く、内側ばかりを見ている印象で総理の器とは言えません。
世間からは漠然とフレッシュな印象を持たれているようですが、政策の多くは古くからの自民党のものと同じです。自民党の若手議員とともに立ち上げた「2020年以降の経済財政構想小委員会」が社会保障政策を提言しましたが、中身は自民党がずっと前から主張してきた内容を踏襲しただけのものでした。
他の人の意見にすぐに引っ張られてしまい、本人の軸がない。リーダーとして、とても不安です。
【※本誌読者アンケート「2020年日本の重要問題について意見をお伺いします」から集計。998人が回答。100%に満たない部分は無回答】
※週刊ポスト2020年1月17・24日号