芸能

テレ東女子アナ採用の独自戦略 即戦力求め中途採用に積極的

テレ東のエース・大江麻理子アナ(時事通信フォト)

 憧れの職業である在京キー局の女子アナを目指す女子学生の前には、「新卒採用試験」という高い壁が立ちはだかる。その倍率は1000倍以上ともいわれ、ミスキャンパスからファッション誌の専属モデルまで華やかな経歴を持つ女子大生が数少ない“椅子”を奪い合う。当然、採用された学生はタレント以上の注目を集めてきた。

 しかし近年、テレビ東京がそんな流れから逸脱した動きを見せている。2016年に女子アナの新卒採用に加えて初めて「中途採用」を行なったのだ。そこで採用されたのは、全国各地で活躍する地方女子アナだった。

 2016年には福岡のRKB毎日放送の福田典子アナ、北海道テレビ放送の西野志海アナの2人を採用。2017年には新卒扱いではあったが、大阪・関西テレビの3年目社員で、“将来のエース候補”と呼ばれていた竹崎由佳アナを採用した。福田アナは同局の人気番組『モヤモヤさまぁ~ず』に出演するなど3人とも入社後、即戦力として活躍している。この異例ともいえる採用方法の目的は何なのか。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏が解説する。

「モヤさま」でブレイクした福田典子アナ(写真/ロケットパンチ)

「2019年は一転して、新卒採用で3人が入社しました。いずれも華やかな経歴とルックスを持つ“王道”アナです。長年にわたって局を支えてきた大橋未歩アナが退職し、大江麻理子アナもバラエティを離れた。スター不在の状態を打破したい強い意向が感じられます。それは新卒の田中瞳アナを研修後すぐに、『モヤモヤさまぁ~ず2』に抜擢したことからも見て取れます。

 しかし、彼女たちに様々なチャレンジをさせられるのも、その前に入社した実績のある3人が帯番組などをしっかり支えているからできることです」

『YOUは何しに日本へ?』『池の水ぜんぶ抜く』など常識に囚われない番組作りで知られるテレ東は、採用でも“独自路線”を推し進めているようだ。

竹崎由佳アナは関西テレビ出身(写真/ロケットパンチ)

西野志海アナは北海道テレビ出身(写真/ロケットパンチ)

※週刊ポスト2020年1月17・24日号

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