彼らの横暴な振る舞いが度重なったため、地元住民も黙っておらず、江西省政府などの上部機関にマフィア組織の取り締まりを直訴。省政府もマフィア組織取り締まりに動かざるを得なくなった。
ところが、ここで立ち塞がったのが、マフィアの構成員の高齢化だった。彼らを逮捕しても、大半のメンバーが持病を持っており、高血圧や心臓病、糖尿病などで、取り調べの最中に体調が悪くなり、保釈をせざるを得なくなったことも2度や3度ではなかったという。
またマフィアメンバーを実況見分に連れていく際も、体調不良などで倒れる恐れもあるとのことで、20カ所以上の犯行現場を訪れる時は、その間、救急車を待機させるということもあったという。
このような老人マフィアについて、ネット上では「中国の高齢化は社会問題になっているが、老人になっても、マフィア組織から足を洗えないのは、それほど中国のマフィアが地元に根付いていることの証拠か。悪しき伝統だ」とのコメントも寄せられている。