世界では新たな技術が導入されているが、日本の医療現場の動きは遅い。
「米国では、24時間ずっと心拍を計測できる腕時計型の機器が不整脈の発見に大きな効果を挙げていますが、日本では医療機器として認証されておらず、臨床現場で利用できません。日本でも早急に導入しないと、見つけられる病気が見つけられないままです」(同前)
こうした状況で心臓の危機を察知するために久住医師が勧めるのは、「血液検査」と「超音波検査(エコー)」だ。
「血糖値などの数値が高いと心筋梗塞の可能性が高い。またエコーで心臓の動きをリアルタイムに把握することにより、異変を敏感に察知できます」(同前)
心臓を守るためには、本当に有効な検査を自ら探す心がけが必要となってくる。
※週刊ポスト2020年1月31日号