巨木はフェンスもなぎ倒し、Aさんの家の屋根へ

「台風の翌朝、私の別荘の設備会社から“大塚さんの別荘の木が倒れてきて、大変なことになっている”と電話がありました。大塚さんの別荘の管理会社からは現場検証などのために立ち会ってほしいと要請があったんです。すぐに仕事の調整をして、14日には、ところどころ道路が不通になっている中、なんとかたどり着きましたが、建物を見て言葉を失いましたね。太さはひと抱え以上、電信柱よりも高い巨木が倒れて、屋根を陥没させていたんです。別荘の内部も浸水が3部屋にわたり想像以上にひどく、何から手をつけていいのかさえわからない状態でした」(Aさん)

 Aさんは台風被害の翌日、13日の段階で、倒木による被害が出ていることを大塚議員に連絡。直接の連絡先を知らなかったため、大塚議員の公式ホームページ経由でメールを送った。

「しかし返信はなく、数日後に大塚さんから電話がありました。連休だったので確認が遅れたとのことでしたが、ふた言目には、こちらの別荘の大家さんの保険加入の確認でした。“もし保険に入っていない場合はどうされますか?”と聞きましたが返事はなく、“とりあえず確認してもらいたい”の一点張り。“そちらの保険で直すのが本筋です”とも言われました。

 私は別荘を仕事場としても使っているので、困っていると伝えても、返事がなくて無言なんです。“困っていることはありませんか?”“何かできることはありませんか?”といった言葉もなく…精神的ダメージを受けている中で、あまりに心ない対応だったので、彼に対して不信感を持ってしまいました」(Aさん)

 その後は大塚議員の秘書とのやりとりが始まった。

 倒木の撤去や屋根の応急修理などは大塚議員が費用を負担したという。しかし、それはあまりに不充分な対応だったとAさんが続ける。

「倒木の撤去は当たり前だし、応急修理では屋根は直ったといえません。こちらが負担する修理費用は約450万円にも及びました。

 仕事場が使えないからその間、違う部屋を借りる必要がありました。修理の打ち合わせで軽井沢に来る交通費もかかる。その経費は50万円ほど。こうした費用面について大塚さんサイドに相談したのですが…」

 大塚議員は秘書を通じて、こんなメールを送ってきたという。

《結論としては、台風による倒木の損害については、当方がきちんとした管理をしている事から、法律上の賠償責任は発生しないという事を確認しております》

 幸い、別荘の所有者の保険で修繕費はカバーできたというが、大塚議員の対応に不信感を募らせていった。

「仕事の合間を見つけて軽井沢に足を運び、食器や細々としたものなどを洗ったり、捨てたり、長時間の作業で両手の指先がボロボロになりました。たったひと言、“ご迷惑をおかけしました、申し訳ございませんでした”と直接言ってもらえていたら、お隣同士としてお互いさまとも思えるのですが…すべて管理会社任せで、誠意ある謝罪もなく、あまりに冷たい対応にショックを受けました」(Aさん)

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