「同じような客商売をしている方から、『言いにくいことを言ってくれた』という声も頂きました。同じような怖い思いをしていたのだと思います。政府が外国人旅行者への対策、措置を発表していれば別ですが、現実は民間に丸投げ。『(中国人の)入園拒否はしない』としたディズニーランドは正義で、こちらはヒールという世の中の扱いですが、果たしてそうなのか。
報道も“中国人観光客が来ないと経済的打撃がある”ということばかり喧伝していますが、それより国民の命はいいのか、という思いもあります。今後は、『申し訳ないけれど、中国からお越しの方はマスクをしていない場合お断わりします』という内容を、失礼のないような形で書こうと思っています」
同様の騒動は他でも起きている。1月27日には、静岡県のラーメン店の女性店員が、中国人女性に対し、「チャイナ・アウト!」と退店を促したという情報が駆けめぐった。発信元は香港のフェニックステレビの記者のSNSで、女性店員は記者の取材に対し、「差別だろうと何だろうと、(感染で)マスターが死んだら困ります。あなた、責任取れるんですか?」と返したという。
これに対しては批判的な意見だけでなく、中国のSNSでは〈中国でも武漢人を避けている。日本人が中国人を避けるのも驚くことじゃない〉などの意見もあった。
※週刊ポスト2020年2月14日号