ライフ

大腸カメラ、PSA検査 受けたほうがいい年齢と頻度は?

必要な検査、不必要な検査は(写真/AFLO)

 男性の罹患者数第3位の大腸がん。40代後半になると、大腸がんの原因となる「ポリープ」の発症率がそれまでの約2倍に増えるという海外の研究結果がある。住吉内科・消化器内科クリニック院長の倉持章医師がこう話す。

「ポリープの大きさは5年、10年単位で倍になり、10mmを超えると10~20%の確率でポリープががん化する。小さいうちにモグラ叩きのように切除しておく必要があるので、40歳になったら大腸内視鏡(大腸カメラ)検査は必須です」

「大腸カメラ」では、まず2リットルほどの腸管洗浄液(下剤)を飲んだ後に、内視鏡を肛門から挿入する。80歳を過ぎると大量の下剤を飲むことが困難になるうえ、腸管洗浄液によって腸管破裂などの偶発症のリスクも高まる。

「80代を過ぎて肉体面でつらく感じたら、医師に相談してみてはどうでしょうか」(倉持医師)

 前立腺がんの発見に使用されるPSA検査は、血液検査のオプションとして2000円程度で受けられる検査だ。ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師がいう。

「前立腺がんは“高齢者のがん”といわれ、50代以降、加齢とともに罹患率が高まります。50歳ごろから検査を受け始め、結果に応じて1~3年に一度受ければ大丈夫でしょう」

 仮にPSA検査で前立腺がんが見つかっても、高齢の場合、がんの進行以上に、切除手術による負担がリスクになる可能性が高い。

「70歳以降に前立腺がんが見つかっても、寿命に影響しないために切除せずに経過観察するというケースが多いので、PSA検査をやめるという考え方もあります」(谷本医師)

年齢別「受けるべき検査」「ムダな検査」

※週刊ポスト2020年2月14日号

関連記事

トピックス

多忙なスケジュールのブラジル公式訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《体育会系の佳子さま》体調優れず予定取り止めも…ブラジル過酷日程を完遂した体力づくり「小中高とフィギュアスケート」「赤坂御用地でジョギング」
NEWSポストセブン
麻薬密売容疑でマグダレナ・サドロ被告(30)が逮捕された(「ラブ・アイランド」HPより)
ドバイ拠点・麻薬カルテルの美しすぎるブレイン“バービー”に有罪判決、総額103億円のコカイン密売事件「マトリックス作戦」の攻防《英国史上最大の麻薬事件》
NEWSポストセブン
広島県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年6月、広島県。撮影/JMPA)
皇后雅子さま、広島ご訪問で見せたグレーのセットアップ 31年前の装いと共通する「祈りの品格」 
NEWSポストセブン
無期限の活動休止を発表した国分太一(50)。地元でもショックの声が──
《地元にも波紋》「デビュー前はそこの公園で不良仲間とよくだべってたよ」国分太一の知られざる “ヤンチャなTOKIO前夜” 同級生も落胆「アイツだけは不祥事起こさないと…」 【無期限活動停止を発表】
NEWSポストセブン
政治学者の君塚直隆氏(本人提供)
政治学者・君塚直隆氏が考える皇位継承問題「北欧のような“国民の強い希望”があれば小室圭さん騒動は起きなかった」 欧州ではすでに当たり前の“絶対的長子相続制”
週刊ポスト
TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《あだ名はジャニーズの風紀委員》無期限活動休止・国分太一の“イジリ系素顔”「しっかりしている分、怒ると“ネチネチ系”で…」 “セクハラに該当”との情報も
NEWSポストセブン
月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』主演の中井貴一と小泉今日子
今春最大の話題作『最後から二番目の恋』最終話で見届けたい3つの着地点 “続・続・続編”の可能性は? 
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一
《どうなる“新宿DASH”》「春先から見かけない」「撮影の頻度が激減して…」国分太一の名物コーナーのロケ現場に起きていた“異変”【鉄腕DASHを降板】
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン