今回の受講者の多くが、ゴルフ練習以外のトレーニングをしていないことを嘆くジャンボ。そしてこう続けた。
「今は女子プロが隆盛を誇っているが、やはり男子とは取り組む姿勢が違うよね。男子よりもはるかに前向きだ。ライバル意識をしっかり持ち、あの子ができるなら私もできると頑張る。男子にはそれが欠けている。本当は蹴飛ばしてでもやらせたいが、今の時代はできないからね(苦笑)。そのかわりに、厳しい言葉をかけているよ」
ジャンボ軍団はジャンボがトップダウンで技術を教えるという組織ではないという。軍団のメンバーが高いプロ意識を持ちながら集団を形成し、練習やラウンドを通してお互いの技術を高めていく。ジュニアにもこういった姿勢を期待する。
尾崎健夫、飯合肇、川岸良兼、金子柱憲などの男子プロに混じって紅一点、レッスン会に参加したのが原英莉花だ。ジャンボ尾崎が送り出した黄金世代のひとりである。
「英莉花には何度も優勝争いができる強いゴルファーを目指してもらいたい。勝ち負けはともかく、安定したゴルフを見せることが大事だ。そうすりゃいくらでもチャンスはある。好不調がはっきりするようでは大したゴルファーではない。そんな実力者になってもらいたいね」
とエールを送る。自身の今年のツアー参戦については、
「出場するためにはいろいろ準備しないといけない。この歳になるとスイングするためには2~3週間かかるんだ。体を動かしているといっても、若い子の練習量に比べれば鼻クソみたいなもの。なかなかテンションが上がらない。ツアーに行くと“あのおっさん、まだやっているのか……”と若い子がそんな顔をしているよ。ご迷惑をおかけしてはいけないからね。オレも控えめな性格になってしまったよ(笑い)」