国際情報

武漢で医療従事者1100人以上が感染か さらに困難な状況に

武漢は大変な状況が続いている

 新型コロナウイルスに感染した患者数が増加するなか、日本でも医師の感染者が出たが、中国の武漢では少なくとも500人の医療従事者が新型肺炎に感染し、3人が死亡していたことが分かった。さらに600人の医師や看護師など医療スタッフの感染が疑われているという。香港の英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』が武漢市の複数の医療関係者から得た情報をもとに報じた。

 感染者は武漢謝河病院と武漢大学人民病院の2病院で計100人、武漢第1病院と中南病院の2病院でも計100人で、合わせて200人。このほか、他の病院の関係者の感染者数は確認されているだけで、少なくとも300人にのぼるという。

 このほか、未確認だが、感染した可能性がある関係者数は少なくとも1100人以上とみられる。

 ある医療関係者は「病院で働いている医療従事者は多くの患者を抱えて、疲労困憊の状態にあり、極端に免疫力が低下している可能性がある。このような状態ではすぐにウイルスに感染して発症するのも不思議ではない」と指摘する。

 武漢大学人民病院の医師は「非常に大ざっぱな見積もりだと、20人の医師と80人の看護師がいれば、通常のベッド100床と緊急治療用のベッド16床を受け持つことができる。しかし、彼らがウイルスに感染して、逆に治療を受ける立場になれば、逆に、彼らが100のベッドを占有するだけでなく、これまで彼らが受け持っていた100のベッドを世話するスタッフがいなくなることを意味します。つまり、200のベッドを受け持つ医療関係者が消えることになる」と説明する。

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