「だから、当局は、十分なベッドがないだけでなく、病床の世話をする医師や看護師が不足しているため、武漢に多くの医療関係者を送り続けなければならなくなる」とも指摘する。
中国政府は新型コロナウイルスの発生源である武漢市の患者を治療するために約1万人の医療スタッフを派遣し、多くのマスクや防護服などが市内の主要病院に送っているが、多くの関係者が感染。このため、習近平国家主席は13日、中国人民解放軍に所属する医師や看護師などの医療スタッフ2600人を新たに武漢に派遣する命令書に署名した。
2003年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)を治療した経験がある北京の大病院の医師は当時を振り返って、「SARS流行時は、中国本土の医療スタッフの18%と香港の医療スタッフの22%が感染した。今回の武漢の新型肺炎の治療でも、医療スタッフ全体の10~20%が感染するのではないか」と推定している。