兄妹で五輪を戦う
女子78kg超級は代表を争う両者の実力が伯仲し、最終選考会になる2020年の選抜体重別までもつれるだろうと目されていた。だが、2019年に連勝街道を走った素根がどの階級よりも早く、代表に内定した。
「本人の努力。それに尽きます。練習で培ったことを、畳の上で発揮する。簡単なようで、難しいそれができるのが輝の強みではないでしょうか。東京五輪は家族の目標。とりあえず、自分も東京五輪までは全力でサポートしたい」
兄妹で金メダルを目指しているのは、男子66kg級の一二三、女子52kg級の詩の阿部兄妹だけではないのである。