「わが家では年間を通して、コートなど外に着ているものと靴下を玄関で脱いで洗濯かごに入れたら、そのままどこにも触らずに手を洗うルールになっています。それ以外にも、子供が学校で使った筆箱などもアルコール消毒剤を使って拭くなど、病原体を玄関より内側に入れないよう心がけています」(近藤さん)
◆洗面所にはペーパータオル
玄関での対策を済ませたら、次は、洗面所での手洗いだ。石けんをよく泡立てて、手の甲や指の間、親指などもしっかり洗うなど、感染症予防の手洗い方法はテレビでも何度も紹介されている。しかし見落としがちなのは、その後だ。
耳鼻科医の木村聡子さんは「タオルがウイルスを媒介するシステムになりかねない」として、こうアドバイスする。
「手を洗った後に拭くものは、できれば使い捨てのペーパータオルにした方がいい。通常のタオルで新型コロナウイルスがどのくらい活性を保つのかはまだはっきりしませんが、湿ったタオルは細菌にとっても繁殖しやすい環境。家族中に病原体をまき散らすことにもつながりかねません」
通常のタオルを使う場合、1人1回限りの使用にして洗濯することをすすめる。普段通りに洗うだけで充分落ちるが、ウイルスは熱に弱いため乾燥機で熱を加えることでより不活性化させられるそうだ。
東邦大学医療センター大橋病院の婦人科医、高橋怜奈さんもペーパータオルを推奨する。
「水回りは雑菌が繁殖しやすい。手を洗った水道の蛇口を締める際も、ペーパータオルごしにやるのがベスト。外出先でも徹底したい」
※女性セブン2020年3月19日号