「長女には“病気のため、人前に出られない”というひどい噂もありました。それでも木村さんも静香さんも噂について肯定も否定もせずに沈黙を守ってきた。何を言われても黙ってがまんすることで、娘たちが“キムタクの娘”というレッテルを貼られることを避けるためでした」(前出・テレビ局関係者)
Cocomiはメディアに出ることなく勉学に励み、英語とフランス語をマスターし、フルート奏者としても実力をつけていった。高校進学時にはフランスへの留学も検討されたが、選んだのは、プロを目指す精鋭が集う日本の高校だった。高校在学中に、有名コンテストで入賞まで果たしている。
ほかの生徒と同じように学び、演奏の腕を磨きながら、社会経験も積んでいた。
「アパレルショップでアルバイト体験をしていました。特別待遇などはなく、本当に普通のアルバイト。本名は伏せていましたが、すぐにスタッフ全員の名前を覚えて、周囲を驚かせたようです。ランチは持参のお弁当を食べていたし、どこにでもいる普通の高校生としてしつけられているのが印象的でした」(別のファッション誌関係者)
音楽の道を断念し、急に芸能界に舵を切ったかのようにいわれているが、実情は異なるようだ。
「あくまで音楽の名門大学に進学し、軸足はフルートに置いてのこと。感性を広げるためにいろいろな経験を積みたいと今回のオファーを受けたようです。
Cocomiちゃんはどんなに努力してコンクールで優勝しても、上位の成績を収めても“コネでしょ”と言われるなど、なかなか認めてもらえず、挫折しそうなときもあったと思います。それでも乗り越えてフルートを続けてきた。10代の子にとってはそれだけでもすごいこと。あの姉妹には誰に何を言われても家族や友人がしっかりわかってくれていれば充分という強い気持ちがある。静香さんもその芯だけは小さい頃からしっかりと伝えていましたね」(木村家の知人)