一般の方同様、手洗い、うがいの励行は当たり前だし、出入り口や各フロアのエレベーター前などに何本ものポンプ式消毒液が置かれていて、素通りなどしようものなら警備員が追いかけてきて使用するように注意される。
スタッフのマスク着用はもちろん、テレビ局によっては出演者もスタジオに入る直前までマスクを着用するように言われ、スタジオ前で検温を実施しているところも。ヒナ壇にタレントをギューギュー詰めに座らせる番組も、演出方法を急ぎ、考えているところだ。
なかでも、タレントや新ドラマのキャストらが、まさにギューギュー詰めに座らされたり、休憩時間に出演者が揃って豪華ケータリングを頬張ることで知られるTBSの期首特番、『オールスター感謝祭』は、島崎和歌子、今田耕司のMCはそのままに、4月4日「超特別版」として生放送することが発表された。目玉の「赤坂5丁目ミニマラソン」も、「赤坂では行わない」そうだ。
◆「R-1」「Mステ」も無観客に
3月8日に行われた『R-1ぐらんぷり2020』(フジテレビ系)が「無観客」となったことは大きなニュースになったものだが、アーティストのファンクラブから観客を募ることも多い『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)も早々に無観客となっている。
また、これまで観客を入れていたバラエティー番組の多くも3週間ほど前の収録から一斉に無観客になっているし、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)のように、どこから見ても“素人”ではない大勢の美女を出演者が背負うスタイルの番組では、彼女たちを仕切っている会社に影響が出ていると聞く。揃いの赤いコスチュームに身を包んでいる彼女たちだけではない。一般にはあまり知られていないだろうが、実は多くのバラエティー番組が、客集めや客の仕切りを専門業者に依頼しているのだ。いわゆる仕出し屋だ。