◆泉岳寺
東京都港区高輪2-11-1
赤穂義士が眠る忠臣蔵の聖地(撮影/市瀬真以)
江戸時代元禄期に起きた歴史に残る仇討ち事件「忠臣蔵」の赤穂藩主・浅野長矩と赤穂義士四十七士が眠る。忠臣蔵の聖地として海外から墓参りに訪れるファンも多い。
泉岳寺の門前に佇む『小泉義士堂』は明治時代からこの地で土産店を営み、小泉陽一さんは4代目。泉岳寺周辺の車町西町会の会長も務め、高輪が“町から街へ”と移ろうのを見守ってきた。
「江戸時代、この辺りには“大木戸”といわれる門があって、東海道へと続く門の外側は“江戸の外”といわれていました。この辺りはまさに“ゲートウェイ”で、江戸へ入るための“玄関”だったんです。
当時、大名の下屋敷だった広い土地には、ホテルやマンション、学校が建ち、高輪一帯は住宅街へと変わっていきましたが、それでもこの辺りには緑が多く残っています。高輪皇族邸にお住まいだった高松宮さまは、地元の人たちとの触れ合いをとても大切にされるかたでしたので、ゆかりの地に上皇上皇后両陛下をお迎えできるのは大変喜ばしいこと。みんな楽しみにお待ちしているんですよ」(小泉さん)
※女性セブン2020年4月9日号