10年前のわずか「8人」から「329人」に増やした高校も

10年前のわずか「8人」から「329人」に増やした高校も

 上位は私立が多いが、公立でも伸びているところはある。6位の「川和(神奈川)」は、今年MARCH合格者合計が全国トップとなった。10年前の471人から732人に、261人も増えている。

 神奈川には県が指定する学力向上進学重点校が4校ある。「横浜翠嵐」、「湘南」、「柏陽」、「厚木」だ。さらに、学力向上進学重点校エントリー校として13校が指定され、その中に川和も含まれる。

 地元の塾関係者は、「高校入試で科目横断的な特色検査を学力向上進学重点校など一部の高校で実施しています。それを敬遠する力のある生徒が、従来通りの入試を行う川和に流れていたので、実績も上がったのではないでしょうか」と言う。その川和も今年から特色検査を実施することになった。

 10位の「九段中教(東京)」は元は都立高だったが、2006年に区立の中等教育学校に変わり、その後、実績が伸びている。10年前の25人から今年は241人になり216人増だ。早慶上理は10年前に3人だったのが91人に増え、MARCHも22人から150人に増えている。

 10位以下でも大きく伸びた学校は多い。特に10年前には合格者がひと桁だったところもある。「宝仙学園(東京)」は10年前の6人から今年は220人になり、214人増だ。

 元は女子校だったが、2007年に共学部の理数インターを設け、2013年には中学の女子部を廃止している。早くからICTを活用した授業を展開し、グローバル教育にも力を入れている。教育改革の成果で大学合格実績が伸びている。

 10年前に青山学院大に1人しか合格者がいなかったのが「東京都市大等々力(東京)」だ。今年は206人に増えた。元は中高一貫女子校の東横学園だったが、2009年に武蔵工業大と東横学園が合併して東京都市大となったことから、現校名に変えた。

 両校は東急グループ創始者の五島慶太が設立した学校だ。翌2010年に共学部を設置し、2015年には中高とも共学となった。進学にも力を入れる教育で実績が伸びている。東京都市大とも連携を深め、理数教育にも力を入れている。

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン