国内

10年で「早慶上理MARCH」の合格者数を爆発的に増やした高校

3年間で3749人も志願者を減らした早稲田大学

志願者数は減ったが難易度は不変の「私大の雄」早稲田大学

 今年の大学入試で合格実績を伸ばした高校はどこなのか──。10年前と比べて早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)の合計合格者数が増えた学校を見てみよう。

 トップは東京の男子校の「東京都市大付」。10年前の133人から531人と398人増えた。約4倍も伸びていることになる。合格者の内訳を見ると、早稲田大が10年前の20人から68人に48人増。同じく慶應義塾大が5→41(+36)人、明治大が25→131(+106)人、東京理科大は17→70(+53)人と大きく伸びている。

 同校は2009年に併設の武蔵工業大の校名変更に伴い現校名になり、2010年に高校募集を停止して完全中高一貫校となった。早くから中学入試で午後入試を実施し人気を集めている。2013年には最難関国公立大を目指すII類の募集を開始し、今年の卒業生はその二期生に当たる。昨年も伸びたが、今年はさらに実績が伸びた。東大合格者も昨年の2人から5人に増えている。

 2位は「広尾学園(東京)」だ。10年前の合格者はわずか8人だったことを考えると、飛躍的に合格実績を伸ばしている。内訳を見ると、早稲田大1→39(+38)人、慶應義塾大0→27(+27)人、上智大0→40(+40)人、東京理科大1→32(+31)人などだ。早慶上理で上智大の合格者が一番多いのも特徴だ。

 広尾学園は元は順心女子学園で、2007年に共学化して現校名に変更した。インターナショナルコースを設置し、医進・サイエンスコースを2011年に高校に、2015年に中学に設置した。中高ともこの2コースに本科を加えた3コース制だ。

 英語教育、サイエンス教育、ICTを活用した授業で実績を大きく伸ばしてきた。今年も東大に3人合格している。海外大に強いのも特徴で、昨年は74人が合格し、東大、京大に合格者を送り出している学校の中ではトップの合格者数だった。グローバル教育に力を入れている証拠だろう。

 3位は高校だけの私立の「朋優学院(東京)」。67人から373人に306人増えた。増えている主な大学を見ると、法政大13→83(+70)人、中央大9→53(+44)人、明治大14→59(+45)人、早稲田大2→41(+39)人など。

 元は女子校の中延学園だったが、2001年に共学化して現校名に変更。2010年に国公立コースを設置して進学高への改革を図り、2016年に調理、美術、デザインの3コースを廃止した。人気も高く実績も伸びている。

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン