一方、今年の早慶上理MARCHの合格者数合計が多い学校を見てみよう。トップは千葉の中高一貫校の「市川」の856人だった。合格者が多かったのは東京理科大と明治大が152人、早稲田大が119人、慶應義塾大と法政大が96人などだ。
2位は神奈川県立の湘南で832人。内訳を見ると、明治大195人、早稲田大169人、東京理科大104人、慶應義塾大87人などだ。
3位は東京の女子校の「豊島岡女子学園」で750人だ。早稲田大137人、明治大135人、東京理科大117人、慶應義塾大101人など。豊島岡女子学園は理系に強い女子校として知られる。今年も東大に29人合格しているが、うち19人が理系の学類に合格している。国公立大医学部にも昨年は39人合格で、関東で4位、女子校では桜蔭の41人に次ぐ合格者数だった。再来年から高校募集を停止し、完全中高一貫校となる。
こう見てくると、男女別学校から共学化し、学校教育の改革を成し遂げたところの実績が伸びているケースが目につく。まだ、卒業生は出ていないものの、学校改革を進めている学校は少なくない。そういった学校の今後の実績にも期待が持てそうだ。
●文/安田賢治(大学通信 常務取締役)