国内

大学のオンライン授業 学生の「ギガ不足」など問題が山積み

オンラインで授業を受ける(Avalon/時事通信フォト)

オンラインで授業を受ける(Avalon/時事通信フォト)

 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、多くの大学では入学式を中止、新年度の授業は当面、オンライン授業となっている。教員側は大学などから授業を配信し、学生はパソコンやタブレット、スマートフォンなどで受講する仕組みだ。ところが、教員と学生のスキル、学生たちの”ギガが足りない”などの問題が噴出している。元小学校教員で教育とIT事情に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんが、大学のオンライン授業における問題点について解説する。

 * * *
 オンライン授業で想定されるのは、YouTubeライブやZoomなどで生配信する方法だろう。しかし、これには様々な問題がある。

 たとえば立命館大学ではオンライン授業開始初日にアクセスが殺到し、専用サイトにアクセスしづらい状態となった。元々オンライン授業を行うことは想定されていないサイト環境だったため、サーバーが負荷に耐えきれなかったというわけだ。

 このように大学側のインフラが十分ではなかったり、大学の教員側が慣れておらず、スキルが低いなどの問題もある。しかしそれ以上に問題なのが、学生側のネット環境事情だ。

◆Wi-Fi環境がなく受講できない可能性も

 学生の中には、自宅にWi-Fi環境が整っていなかったり、パソコンやタブレットが用意できていない学生も少なくない。ある男子大学生は、これまでYouTubeなどの動画を見るときには大学のWi-Fiを利用したり、フリーWi-Fiスポットを利用したりしていたという。

「休校になってしまって、動画が見られない。これからオンライン授業と言ってるけど、ギガが足りなくなりそうで心配」

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン