スポーツ

競馬専門家によるパドックの推奨馬 どれほど当たるかを検証

専門家の予想は当たっているのか

 誰もが夢見るものの、なかなか現実にならない夢の馬券生活。調教助手を主人公にした作品もある気鋭の作家、「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆する須藤靖貴氏が、馬券購入のとき、パドック解説は必要なのか不要なのかについてお届けする。

 * * *
 レースが終わってしまえば、「パドックからの推奨馬」なんて、そんなものは誰も覚えちゃいません。「次! 先!」が競馬のメンタルだし。しかし私はじっと振り返ってみた。無観客レースのあおりで馬券が買えない身(IT弱者なので)を逆手にとり、グリーンチャンネルで前のレースの検証をしたのだ。これが案外面白い。先を急がず立ち止まるのも悪くない。

 調査対象はある土日の中山・阪神・中京で、テレビ中継を見た41レース。

 推しの鉄則は人気馬で、推奨馬4、5頭にほぼ入っている。データを取ってみると1番人気(以下、1人)は39レース。2人は38レース、3人は33レースの推奨。上位人気3頭を推したのは28レース。

 ある重賞では、推奨6頭が1~6番人気。「そんなん、オレでも言えるやん」と、なぜだか関西弁で毒突いてしまった。ちなみに決着のワンツーは1人2人。3着に9番人気馬が入った。

 感心もした。1人を推さなかったのは2レースのみで、的中したのは4歳以上1勝クラス、ダート1200㍍。1、2人を推さず。決着は推奨の3人が勝ち、4人が3着。16頭立てなのに4頭しか挙げず、決然と人気馬を外したのはお見事である。名前をしっかり覚えておこう。

 推奨馬のどれかが勝ったのは30回。3着以内に2頭入ったのは31回。3着までを推奨馬が占めたのは9回あった。ちゃんと当たっている。「総スカも?」という意地の悪い予想は見事に外れ。推奨馬のどれかは必ず3着以内に入っていた。

 毎日杯(10頭立て)の推奨馬は4頭、1~4番人気だった。決着は2人、1人、4人。3連複の配当は810円。4頭の組み合せは4通りだから、推奨を信じればなるほど当たる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

緊急入院していた木村文乃(時事通信フォト)
《女優・木村文乃(37)が緊急入院》フジ初主演ドラマの撮影延期…過密スケジュールのなかイベント急きょ欠席 所属事務所は「入院は事実です」
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
《豊田市19歳女性刺殺》「家族に紹介するほど自慢の彼女だったのに…」安藤陸人容疑者の祖母が30分間悲しみの激白「バイト先のスーパーで千愛礼さんと一緒だった」
NEWSポストセブン
女子児童の下着を撮影した動画をSNSで共有したとして逮捕された小瀬村史也容疑者
「『アニメなんか観てたら犯罪者になるぞ』と笑って酷い揶揄を…」“教師盗撮グループ”の小瀬村史也容疑者の“意外な素顔”「“ザ”がつく陽キャラでサッカー少年」【エリート男子校同級生証言】
NEWSポストセブン
2023年7月から『スシロー』のCMに出演していた笑福亭鶴瓶
《スシローCMから消えた笑福亭鶴瓶》「広告契約は6月末で満了」中居正広氏の「BBQパーティー」余波で受けた“屈辱の広告写真削除”から5カ月、激怒の契約更新拒否
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長》東洋大卒記者が卒業証明書を取ってみると…「ものの30分で受け取れた」「代理人でも申請可能」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
《フジテレビに蔓延するオンカジ問題》「死ぬ、というかもう死んでる」1億円以上をベットした敏腕プロデューサー逮捕で関係する局員らが戦々恐々 「SNS全削除」の社員も
NEWSポストセブン
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
《新歓では「ほうれん草ゲーム」にノリノリ》悠仁さま“サークル掛け持ち”のキャンパスライフ サークル側は「悠仁さま抜きのLINEグループ」などで配慮
週刊ポスト
70歳の誕生日を迎えた明石家さんま
《一時は「声が出てない」「聞き取れない」》明石家さんま、70歳の誕生日に3時間特番が放送 “限界説”はどこへ?今なお求められる背景
NEWSポストセブン
ノーヘルで自転車を立ち漕ぎする悠仁さま
《立ち漕ぎで疾走》キャンパスで悠仁さまが“ノーヘル自転車運転” 目撃者は「すぐ後ろからSPたちが自転車で追いかける姿が新鮮でした」
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「こんなロケ弁なんて食べられない」『男子ごはん』出演の国分太一、現場スタッフに伝えた“プロ意識”…若手はヒソヒソ声で「今日の太一さんの機嫌はどう?」
NEWSポストセブン
1993年、第19代クラリオンガールを務めた立河宜子さん
《芸能界を離れて24年ぶりのインタビュー》人気番組『ワンダフル』MCの元タレント立河宜子が明かした現在の仕事、離婚を経て「1日を楽しんで生きていこう」4度の手術を乗り越えた“人生の分岐点”
NEWSポストセブン
元KAT-TUNの亀梨和也との関係でも注目される田中みな実
《亀梨和也との交際の行方は…》田中みな実(38)が美脚パンツスタイルで“高級スーパー爆買い”の昼下がり 「紙袋3袋の食材」は誰と?
NEWSポストセブン