日常生活で「8割減」を実践するには何に気をつけるべきなのか。
「外出回数や接触人数、接触時間だけを8割減らせばいい」とは限らないことに注意が必要だ。西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(医学博士)が言う。
「例えば、外出機会を8割減らしても、2割の外出時に電車出勤や買い物などで『2m以内』で会話すれば、感染リスクが上がり“接触減”とは言えなくなる。一方、徒歩通勤や散歩をしても、2m以上の距離を保てば、接触機会は減る。感染リスクの高い密閉空間を避け、至近距離での会話は短時間でもなるべく控えましょう」
西村康稔・コロナ対策担当相は、7都府県の接触制限は「6~7割にとどまっている」との見方を示した。収束に向け、「8割」の意味を正しく理解する必要がある。
※週刊ポスト2020年5月1日号