ライフ

ヒアルロン酸注入が全体の6割 「豊胸手術」の最前線

南雲医師は豊胸、乳がん手術、乳房再建まで手掛ける

 誰もが憧れるのが美しいバスト。多くの人は豊胸手術と聞くと「シリコン挿入」をイメージするのではないだろうか。しかし、需要増大ともに“裏技”とも言える豊胸の技術も進化している。ナグモクリニックの南雲吉則総院長が解説する。

「現在はメスを使わないヒアルロン酸注入法を選ぶ方が全体の6割を占めます。次に人工乳腺法が3割、そしてご自身の脂肪を採取して胸に注入する脂肪注入法が約1割です。ヒアルロン酸は手術時間も10分少々と短く、ダウンタイムや傷跡もほぼない。人体にもある成分なので、安心感もあって決断しやすいんです」

 脂肪注入法は値段は高いが、人工物を使用しないため、違和感が少ない。ヒアルロン酸注入法は手術は簡単、傷も残らないが数年で体内に吸収されるため持続性がイマイチ。人工乳腺(シリコン)法は、料金は安いが、傷のリスクとリアルさの再現が難しい。

 自身の脂肪を使う脂肪注入法が最も期待されているが、ネックがあるという。

「脂肪注入法は約100万円と費用がかかる。それに吸収されたり、しこりになる場合もあり、まだ改良の余地があります」

 女性の飽くなき向上心に応えるべく、豊胸手術もまた日夜、進化しているのだ。

取材・文■河合桃子 撮影■井上たろう

※週刊ポスト2020年5月22・29日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
水原一平容疑者の半生を振り返る(C)BACKGRID,Inc/AFLO
《現地レポート》水原一平容疑者「中学時代は帰宅部」同級生が口を揃える“影の薄さ”「騒いでるのをそばで見ているタイプ」「高校の同窓会には不参加」
週刊ポスト
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン