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自民重鎮の秘書、緊急事態宣言2日後に熱海で泥酔し警察沙汰

元・衆議院議長の伊吹文明氏(時事通信フォト)

 コロナ禍の昨今、「気の緩みに気を付けろ」と政府・与党は国民に口を酸っぱくして言うが、まずは身内を引き締めるべきではないか。

 緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大された2日後の4月18日、静岡県熱海市の温泉街を訪れていたのは、自民党の伊吹文明・元衆議院議長(82)の公設秘書・S氏だ。

 伊吹氏といえば、当選12回、現職の衆院議員の中で最高齢となる重鎮で、自民党二階派会合では「自己免疫が強くならないとコロナには打ち勝てない。だから、遊びすぎない、飲みすぎない。みなさん得意のことを抑制してください」と呼び掛けていた。

 伊吹氏の秘書S氏が熱海にいたその日は、熱海市長が県外からの来訪を5月6日まで自粛するよう求めるメッセージを発表。静岡県では衆院静岡4区補選中だったが、新型コロナ対策として自民党の岸田文雄・自民党政調会長はじめ党幹部は静岡入りをやめ、ネット電話などを活用しての選挙応援に切り替えていた。

 ところが、S氏は酒に酔った様子で熱海のスナックに来店したという。同店の関係者が言う。

「都内から来たとのことでした。先にカウンターで飲んでいた地元のお客さんと間隔をあけてもらいたかったマスターが2メートル以上離れたボックス席に案内した。そうしたら“検査を受けているから大丈夫”などと言って自分もカウンターに座らせろとゴネ続けたんです。はじめは『公務員』と語っていましたが、お酒が進むうちに『議員秘書だ』と言い出し、ネットに載った自分のプロフィールを見せながら自分は伊吹文明代議士の政策秘書なのだと自慢気でしたね」

 会計を済ませて「明日は仕事で東京に帰る」と話していたが、酔った様子のS氏は帰るそぶりを見せなかったという。

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