避難所生活に新たな不安が(写真/EPA=時事)
地球規模で見ると、フィリピン海プレートの挙動で大地震が起きている。2019年1月7日にはインドネシアでマグニチュード7.0、2019年12月15日にはフィリピンで同6.8という大地震が起きた。
日本列島で懸念されるのは「首都直下」や「南海トラフ」の大地震だ。
これまで「首都圏直下型地震が30年以内に70%」「南海トラフのプレート型地震が80%」などと報じられてきたが、「2つを別の地震と捉えないほうがいい」と高橋特任教授が続ける。
「政府の地震対策では、伊豆半島を境にして東側の地震を首都直下型、それよりも西の四国までを南海トラフ型と呼んでいますが、いずれもフィリピン海プレートが震源と考えられる。つまり、沖縄トラフから南海トラフ、千葉県沖の相模トラフまで連動する超巨大地震『スーパー南海地震』が起きる可能性があるのです。私はここ数年で発生するのではないかと見ています」
阪神大震災や東日本大震災を上回る大災害になりうるという。
※週刊ポスト2020年6月5日号