スポーツ

夏の甲子園も中止 強豪校監督の胸の内とドラフトへの影響

世代ナンバー1の151キロ右腕(撮影/藤岡雅樹)

 8月10日に開幕が予定された102回目となる夏の甲子園の中止が決まった。

「できることならば、結論を先伸ばしにしてもらいたい気持ちはある。しかし、多くの学校が練習もできていない現状では仕方ないことかもしれません」

 そう語ったのは県立岐阜商業の監督である鍛治舎(かじしゃ)巧だ。熊本の秀岳館を3季連続甲子園ベスト4に導いたあと、2018年に母校の指揮官に就任した鍛治舎にとって、今年の3年生は入学から指導した最初の代で、春のセンバツでは甲子園に“帰還”することが決まっていた。

 だが、開幕の8日前に中止が決定。そして夏までも──。3年生が過ごしてきた2年半の集大成の場として、時期をずらしてでも地方大会だけは死守してもらいたい。それは全国の監督に共通する願いだった。

「県大会だけだと、3年生だけで編成したチームが出てきたりして、どうしても親善試合のムードになってしまう。球児の夢をつなぐという意味では、(例年は開催されない夏の)東海大会を開催してほしい。東海地区は、4県の高校が日帰りで集まることが可能ですから。しかし、県をまたぐ移動が伴いますからね……」

 今年の高校3年生は、一度も聖地での全国大会が開催されない不遇の世代となってしまった。甲子園という晴れ舞台は、ドラフト指名を待つ球児の、あるいは強豪大学への進学を目指す球児にとっての、最終テストの場だ。中止は当然、球児の進学に大きく影響してくる。全国随一の投手陣を誇り、東北勢初の全国制覇の期待を背負う宮城の仙台育英監督・須江航(わたる)が語る。

関連記事

トピックス

公明党が恐れるシナリオとは(山口那津男・代表/時事通信フォト)
ジリ貧の岸田首相による解散・総選挙を恐れる公明党 政治資金規正法改正案をめぐる決裂は岸田首相への“最後通牒”
週刊ポスト
攻撃面では試行錯誤が続く今年の巨人(阿部慎之助・監督)
広岡達朗氏が不振の巨人打線に喝「三振しても威張って戻ってくるようなのが4番を打っている」 阿部監督の采配は評価するも起用法には苦言
週刊ポスト
竹内涼真と
「めちゃくちゃつまんない」「10万円払わせた」エスカレートする私生活暴露に竹内涼真が戦々恐々か 妹・たけうちほのかがバラエティーで活躍中
女性セブン
大谷が購入した豪邸(ロサンゼルス・タイムス電子版より)
大谷翔平がロスに12億円豪邸を購入、25億円別荘に続く大きな買い物も「意外と堅実」「家族思い」と好感度アップ 水原騒動後の“変化”も影響
NEWSポストセブン
公明党が不信感を募らせる背景には岸田首相の“二股”も原因(時事通信フォト)
【自公25年目の熟年離婚へ】日本維新の会と“二股”をする岸田首相への怒り 国会最終盤で公明党による“岸田降ろし”が勃発か
週刊ポスト
杉咲花
【全文公開】杉咲花、『アンメット』で共演中の若葉竜也と熱愛 自宅から“時差出勤”、現場以外で会っていることは「公然の秘密」
女性セブン
被害者の渡邉華蓮さん
【関西外大女子大生刺殺】お嬢様学校に通った被害者「目が大きくてめんこい子」「成績は常にクラス1位か2位」突然の訃報に悲しみ広がる地元
NEWSポストセブン
京急蒲田駅が「京急蒲タコハイ駅」に
『京急蒲タコハイ駅』にNPO法人が「公共性を完全に無視」と抗議 サントリーは「真摯に受け止め対応」と装飾撤去を認めて駅広告を縮小
NEWSポストセブン
阿部慎之助・監督は原辰徳・前監督と何が違う?(右写真=時事通信フォト)
広岡達朗氏が巨人・阿部監督にエール「まだ1年坊主だが、原よりは数段いいよ」 正捕手復帰の小林誠司について「もっと上手に教えたらもっと結果が出る」
週刊ポスト
家族で食事を楽しんだ石原良純
石原良純「超高級イタリアン」で華麗なる一族ディナー「叩いてもホコリが出ない」視聴率男が貫く家族愛
女性セブン
快進撃が続く大の里(時事通信フォト)
《史上最速Vへ》大の里、来場所で“特例の大関獲り”の可能性 「三役で3場所33勝」は満たさずも、“3場所前は平幕”で昇進した照ノ富士の前例あり
週刊ポスト
杉咲花と若葉竜也に熱愛が発覚
【初ロマンススクープ】杉咲花が若葉竜也と交際!自宅でお泊り 『アンメット』での共演を機に距離縮まる
女性セブン