スポーツ

フェンシング三宅、五輪延期でスポンサー契約解除しUber Eats

フェンシングの三宅選手は自らスポンサーを断り、ウーバーイーツでアルバイトを始めたという(写真/本人提供)

 新型コロナウイルス感染拡大を受けて、開催が1年間延期となった東京五輪。2021年の開催が無理ならば、そのまま中止となる可能性も囁かれている。

 東京五輪は1兆3500億円もの大会予算が投じられるビッグプロジェクトだけに、延期となるとコストの面でさまざまな難問が生じる。スポーツライターの玉木正之さんが解説する。

「“1年程度の延期”と簡単に言いますが莫大な費用がかかります。新たに会場を押さえたり、組織委員会で雇っているスタッフの契約を延長したりする必要もある。加えて東京五輪では、通常年間20億~30億円の国の選手強化予算を120億円まで一気に増額しました。この費用が来年まで延長されるかも不透明ですし、個々の選手についているスポンサーが来年まで契約を続けるかという問題もあります。新型コロナの影響もあって、国も企業も潤沢にお金を出せなくなるなか、選手に対する財政面のバックアップが足りなくなることが危惧されます」

 1人の選手が競技を続けるには、トレーニング費用に加え、用具代から練習場代、遠征費まで莫大な費用がかかる。選手はそれぞれ企業に所属したり、チームや個人でスポンサーを募るなどして競技費用を捻出している。

 陸上女子100mハードルで東京五輪出場をめざす寺田明日香選手(30才)が語る。

「プロアスリートにとって、金銭の援助をしてくれるスポンサーやユニフォームなど物的支援をしてくれるサプライヤーの存在は、安心して競技に打ち込むためのかけがえのない支え。私の場合は、五輪延長後も十数社からのスポンサー・サプライヤー契約の見直しのお話はいまのところ来ていないので、とてもありがたく思っています」

関連記事

トピックス

伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
総理といえど有力な対立候補が立てば大きく票を減らしそうな状況(時事通信フォト)
【闇パーティー疑惑に説明ゼロ】岸田文雄・首相、選挙地盤は強固でも“有力対立候補が立てば大きく票を減らしそう”な状況
週刊ポスト
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン