9日の会見では滋さんへの思いや、即時一時帰国を求め続けることを語った(撮影/関谷知幸)
緊急事態宣言解除後には面会が再開。最期の1週間ほどは顔を合わすことができた。夫婦を40年にわたり支え続けてきた斉藤眞紀子さん(83才)が語る。
「徐々に意識がない時間が増えて、体重も減っていったようですが、早紀江さんがいると、ニッコリ笑うんですって。ご夫妻はキリスト教を信仰されているんですね。それで、最期は滋さんの耳元で『お父さん、イエス様が待っているよ』『みんな一緒に天国で待っているから大丈夫だよ』と言ったら、フッと一瞬目を開けたように感じて、その後、スーッと眠るように息を引き取ったようです。『お父さんはたしかに天国に行ったから』と、明るい声で私に伝えてくれました」
早紀江さんの愛が、滋さんの哀に満ちた43年間を支えてきた。逆もまた然りだろう。
めぐみさんは、この訃報をどこでどのように聞いたのだろうか。彼女は現在55才。誕生日プレゼントの櫛を喜んだときの父よりも、もう10才も年上だ。
※女性セブン2020年6月25日号