ところがそんな期間であったにもかかわらず、伯山の名前は停滞するどころか一気に跳ねた。伯山の妻であり、制作会社社長でもある古舘理沙の発案で2月から始めたユーチューブ「伯山ティービィー」のお陰だった。登録者数は現在、約13万人。ユニークユーザーは129万人にのぼる。

 披露興行中は毎日、舞台裏を撮影した動画を更新し、大好評を得た。その後も「オンライン釈場」など新しい試みを次々と展開している。それらが評価され、先日、「ギャラクシー賞テレビ部門・フロンティア賞」を受賞。ユーチューブとしては初の快挙でもあった。

「ユーチューブって、最初は落ち目の芸人がやるものだと思っていた。でも始めてみたら、いろいろな発見があった。今後はコロナが収束しても、芸人個々が配信媒体を持つ時代に突入するんじゃないですかね。ただ、ユーチューブはテレビやラジオより自由なぶん、その芸人に本当に伝えたいものがあるのかないのかが如実に現れる。意外にその人の本質が問われるメディアかもしれません」

【神田伯山ティービィー】登録者数:13.3万人
 六代目伯山の襲名に合わせてチャンネル開設。襲名披露興行から楽屋風景までを公開して話題となり、第57回ギャラクシー賞テレビ部門・フロンティア賞を受賞。講談動画では字幕をつけて聞きやすくしている。

※週刊ポスト2020年6月26日号

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン