ライフ

ラクナ梗塞、脳出血、くも膜下出血… 脳卒中の種類を解説

 手足のしびれやろれつが回らない、めまいといった症状が突然現れるのが「脳卒中」だ。こういった症状が出た段階ですぐに病院へ行かないと、命を落とす危険性があるのはもちろん、助かっても障害が残る可能性が高い、恐ろしい病気だ。脳卒中にはいくつかの種類があるが、もっとも罹患者数の多い「脳梗塞」は、6~8月に発症件数が増える。新型コロナウイルスの感染も怖いが、いまの時期は脳卒中にも用心しないとならないのだ。

 脳卒中は、血管が血栓(血のかたまり)で詰まる脳梗塞と、血管が裂けて出血する脳出血の2つに大別される。さらに、脳梗塞は「ラクナ梗塞」、「アテローム血栓性梗塞」、「心原性脳塞栓」の3つに分かれる。一方、血管が裂けることで起きるのは脳出血だが、脳にできた動脈瘤が裂けて起きる「くも膜下出血」もある。脳卒中に含まれるこれらの詳細を紹介する。

血管が詰まる

【ラクナ梗塞】

脳の深部の細い血管が詰まる

「ラクナ」とは小さな空洞という意味で、脳の深部の細い血管が詰まるタイプの脳梗塞をいう。小さな梗塞が多発することが多いが、無症状の微小梗塞(麻痺などの症状がない)が出ることもある。高齢者に多く、夜間や早朝に発症。起こり方は緩やかで、段階的に悪化していく。多発しなければ比較的軽症な場合が多い。

【アテローム血栓性梗塞】

動脈硬化が原因

「アテローム」とは粥状硬化という意味で、動脈硬化で起こる血管の変性のこと。脳内の比較的太い動脈や頸動脈の動脈硬化が進行し、血栓を形成して詰まらせたり、血管の壁からはがれた血栓が流れ、脳内の血管を詰まらせることで生じる脳梗塞。発症時の症状は比較的軽い場合が多いが、悪化することもある。

関連記事

トピックス

オーナーが出入りしていた店に貼られていた紙
「高級外車に乗り込んで…」岐阜・池田温泉旅館から“夜逃げ”したオーナーが直撃取材に見せた「怒りの表情」 委託していた町の職員も「現在もまだ旅館に入れない」と嘆き
NEWSポストセブン
記者の顔以外の一面を明かしてくれた川中さん
「夢はジャーナリストか政治家」政治スクープをすっぱ抜いた中学生記者・川中だいじさん(14)が出馬した生徒会長選挙で戦った「ものすごいライバル候補」と「人心を掴んだパフォーマンス」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博内の『景福宮』での重大な疑惑が発覚した(時事通信)
《万博店舗スタッフが告発》人気韓国料理店で“すっぱい匂いのチャプチェ”提供か…料理長が書いた「始末書」が存在、運営会社は「食品衛生上の問題はなかった」「異常な臭いはなかった」と反論
NEWSポストセブン
63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志さん
《63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志》不良役演じた『ビー・バップ』『スクール☆ウォーズ』で激変した人生「自分の限界を超える快感を得ちまった」
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
サッカー界のレジェンド・釜本邦茂さんが「免許返納」密着取材で語っていた「家族に喜んでもらえることの嬉しさ」「周りの助けの大きさ」
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがニューシングル『Letter』をリリース(写真・左/AFLO、写真・右/Xより)
羽生結弦の元妻のバイオリニスト・末延麻裕子さん、“因縁の8月”にニューシングル発売 羽生にとっては“消せない影”となるのか 
女性セブン
中学生記者・川中だいじさん(14)が明かした”特ダネ”の舞台裏とは──
「期末テストそっちのけ」中学生記者・川中だいじさん(14)が抜いた特ダネスクープの“思わぬ端緒”「斎藤知事ボランティアに“選挙慣れ”した女性が…」《突撃著書サイン時間稼ぎ作戦で玉木氏を直撃取材》
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
メキシコ五輪得点王・釜本邦茂さんが語っていた“点取り虫”になる原点 “勝負に勝たなければならない”の信念は「三国志」に学んでいたと語る
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴行動画に批判殺到の花井組》社長らが書類送検で会社の今後は…元従業員は「解体に向けて準備中」、会長は「解体とは決まっていない。結果が出てくれば、いずれわかる」と回答
NEWSポストセブン
雅子さまのご静養に同行する愛子さま(2025年8月、静岡県下田市。撮影/JMPA) 
愛子さま、雅子さまのご静養にすべて同行する“熱情” そばに寄り添う“幼なじみ”は大手造船会社のご子息、両陛下からも全幅の信頼 
女性セブン
猫愛に溢れるマルタでは、動物保護団体や市民による抗議活動が続いているという(左・時事通信フォト)
《深夜に猫地面にたたきつける動画》マルタで“猫殺し”容疑で逮捕の慶應卒エリート・オカムラサトシ容疑者の凶行と、マルタ国民の怒号「恥を知れ」「国外に追放せよ」
NEWSポストセブン
大神いずみアナ(右)と馬場典子アナが“長嶋茂雄さんの思い出”を語り合う
大神いずみアナ&馬場典子アナが語る“長嶋茂雄さんの思い出”「こちらが答えて欲しそうなことを察して話してくれる」超一流の受け答え
週刊ポスト