【脳出血】
脳の細い血管が裂けて脳の組織の中に直接出血することで起こる。出血した血液は固まって血腫となり、直接脳の細胞を破壊したり、周囲の脳を圧迫してその働きを妨げる。出血の原因は、高血圧や動脈硬化によってもろくなった血管が裂ける場合が多く、約8割を占める。日中の活動時に発症することが多い。
【くも膜下出血】
脳とその表面にある「くも膜」の間にある血管の分岐部などにできたこぶ(脳動脈瘤)が裂けて出血することで起こる。脳卒中の中では珍しく激しい痛みを伴う。血液は脳とくも膜との隙間に急激に広がり、脳全体にダメージを与え、激しい頭痛と嘔吐を引き起こす。大出血すると昏睡状態となり、突然死することも。
イラスト/飛鳥幸子
※女性セブン2020年7月2日号