いずれにせよ、テレワークの定着や本社機能の移転など働き方が劇的に変わることにより、これまで都心一極集中だった住宅市場にも様々な変化が起きてくるだろう。
仮に月に1回の出社でよくなれば、新幹線で1時間圏内に住んでいても特に問題はない。「新幹線停車駅ブーム」が起きても不思議はないのだ。その最有力候補は「熱海」だろう。温泉に海に花火も堪能できる。冬場にスノボやスキーを楽しめる「湯沢」も魅力。今ならマンションがめっぽう安く買える。ほかにも「那須塩原」や「軽井沢」といった別荘地への移住を考える人も増えるかもしれない。
人々のライフスタイルに大きな変化が表れるのはまだこれからで、今はその端緒。コロナ禍が住宅市場にどんな影響をもたらすのか、今後も注視していきたい。