国際情報

米関税当局 ウイグル女性の毛髪から製造した製品13トン押収

押収量は実に13トン

 米ニューヨークの米税関国境警備局(CBP)は6月中旬、中国新疆ウイグル自治区の強制収容所に収監されたウイグル族女性の毛髪から製造したとみられるかつらやウイッグなど13トンを押収したことを明らかにした。価格は80万ドル(約8600万円)超とみられる。

 中国から出荷された毛髪製品の摘発は2回目で、いずれも同自治区にある中国企業2社から輸出されたもので、今後、調査が終了するまで、これらの製品は倉庫に保管され、2社の製品は輸入禁止措置がとられるという。

 同局のブレンダ・スミス事務局長補は「これらの製品の生産は非常に深刻な人権侵害である。輸入禁止命令は、米国のサプライチェーンにおいて、違法で非人道的な慣行は容認されないという明確で直接的なメッセージを米国と取引しようとするすべての団体に送ることを目的としている」と指摘している。

 CBPによると、同自治区の「美心髮製品有限公司」と和田浩林髮飾品有限公司が製造・出荷したもの。この2企業は2019年5月から2020年4月まで、米国向けに製品を91回輸出した記録が残っている。

 米国政府系報道機関「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」によると、中国政府は過去4年間で推定100万人以上のウイグル族などの少数民族を拘束しているという。彼らは強制収容所や刑務所に収監され、再教育や雇用訓練などの名のもとに、少数民族の宗教や言語、文化などを否定する教育を受けているという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン
新キャストとして登場して存在感を放つ妻夫木聡(時事通信フォト)
『あんぱん』で朝ドラ初出演・妻夫木聡は今田美桜の“兄貴分” 宝くじCMから始まった絆、プライベートで食事も
週刊ポスト
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン