2007年にフランス人アートディレクターのローラン・グナシア氏との結婚が「梨園に反乱」と話題になったのは女優の寺島しのぶ(47)だ。結婚会見では「心臓と心臓で話しています」「エブリタイムキスです」と惚気てみせた。
その10年後、長男の寺嶋眞秀が歌舞伎座で初お目見えしている。
「夫婦は日本で暮らし、寺島が男だったら叶えたかったという歌舞伎役者の夢を子供に託した。旦那さんも日本文化に理解があり、寺島の女優業をサポートしている。日本人と結婚するよりも結果的にはよかったのかもしれません」(前出の石川氏)
2018年には女優の中谷美紀(44)がドイツ人ビオラ奏者、ティロ・フェヒナー氏と結婚した。中谷はオーストリアを拠点に、仕事の度に日本に帰る生活スタイルだというが、途切れることなくドラマやCMに出演している。離婚はしたものの、浜崎あゆみ(41)や宇多田ヒカル(37)、道端ジェシカ(35)、武田久美子(51)も外国人男性との結婚経験がある。
恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美氏は、芸能界の国際結婚事情についてこう分析する。
「女優やアーティストは、結婚相手から表現活動をする上でのエネルギーやインスピレーションを得たいというところがある。日本人との交際中には味わえなかったような刺激を外国人男性だったら味わえるという面もあるのでしょう。そうして洗練された男性と結婚した女性には新たなファンがつくという仕事上の広がりもあるはずです。
寺島さんのような姉御肌なイメージの大物女優の場合、日本の男性は遠慮しがちですが、欧米の男性はひるまず情熱的に口説きますしね」
※週刊ポスト2020年7月24日号