一方、中国と結びつきが強い欧州諸国やオーストラリアなどは、経済力や軍事力を背景にした中国の高圧的な「戦狼(ウォーウルフ)外交」「最後通牒外交」に不信感を募らせているが、それでも貿易や経済支援で中国に依存している面が大きいため、一筋縄ではいかない状態が続いている。

 日本は、そうした世界情勢を踏まえつつ、許容度が小さい習近平政権のやり方を冷静に分析し、対中外交の「最適解」を見つけていかねばならない。

 トウ小平が残した課題は、それほど難解なのである。

●おおまえ・けんいち/1943年生まれ。マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社長、本社ディレクター等を経て、1994年退社。現在、ビジネス・ブレークスルー代表取締役会長、ビジネス・ブレークスルー大学学長などを務める。最新刊は『世界の潮流2020~21』。ほかに『日本の論点』シリーズ等、著書多数。

イラスト■井川泰年

※週刊ポスト2020年7月24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

中学の体育祭では応援に熱中する小島
小島瑠璃子「卒アル」コメントが現実に 中国留学直前で両親に贈っていた「5000万円」の“置き土産”
NEWSポストセブン
名古屋・錦に帰ってきたエンリケ
【本人激白】古巣・名古屋に戻った“伝説のキャバ嬢”エンリケ「無銭飲食事件」から「再婚願望」までのすべて
NEWSポストセブン
NHK退職が明らかになった武田真一アナ
NHK武田真一アナ起用報道で南キャン・山里亮太の損得勘定 スッキリ後番組への期待と不安
NEWSポストセブン
三田寛子
三田寛子、本番15分前の「緊急代役」オファーを快諾 神対応の背景に“家計の危機”
女性セブン
「将棋界の異端児」元プロ棋士が元妻誹謗中傷で逮捕 知人に見せていた「妻への執着」
「将棋界の異端児」元プロ棋士が元妻誹謗中傷で逮捕 知人に見せていた「妻への執着」
NEWSポストセブン
立浪監督がいきなり「NO」をつきつけた(時事通信フォト)
WBC目前に中日・高橋宏斗が山本由伸流にフォーム改造 「立浪監督の苦言」に賛否両論の声
NEWSポストセブン
女大鼠(松本まりか)
『どうする家康』で“エリートくのいち”演じる松本まりか 違和感のある髪型が表すもの
週刊ポスト
綾瀬はるかと大泉洋
綾瀬はるか、多忙な中でのトレーニング 秘密兵器は「黒酢大根」、弁当に入れて現場持参も
女性セブン
問題となった動画(SNSより)
スシロー「湯呑みペロペロ」騒動 被害受けた店が新たな「寿司つんつん対策」を導入
NEWSポストセブン
カラオケ店内で火炎放射する男性
【「やったれ!」でスプレー火炎放射】「カラオケまねきねこ」店内での迷惑行為動画に批判殺到 運営元は「警察にも相談済み」
NEWSポストセブン
冬のNYの眞子さん
小室眞子さん、渡米1年で深まる秋篠宮ご夫妻との溝 状況打破のために登用された「元客室乗務員」
女性セブン
テレビ出演見合わせが続く三浦瑠麗氏(時事通信フォト)
テレビ出演見合わせが続く三浦瑠麗氏 上から目線の発言やインスタ投稿にみる下方比較の匂い
NEWSポストセブン