芸能

時代劇研究家が注目する『戦国炒飯TV』、ハマるわけとは?

一度見るとハマるという『戦国炒飯TV』(公式HPより)

 8月から放送が始まった歴史バラエティー『戦国炒飯TV』(BS11ほか)。大好評だった『戦国鍋TV ~なんとなく歴史が学べる映像~』のスタッフが再結集して制作されたものだ。コラムニストで時代劇研究家のペリー荻野さんも当時からのファンのひとり。ペリーさんに新番組の面白さのポイントについて解説してもらった。

 * * *
『戦国炒飯TV』いよいよ放送開始! いやー、よかったよかった。放送延期となったときにはどうなることかと思っていたが、無事にスタートしたのである。思い起こせば10年前、「歴史がなんとなく、楽しく学べちゃう新感覚の歴史バラエティ」として、ウワサになっていた『戦国鍋TV』にすっかりハマった私は、番組のみならず、ライブを追いかけ、出演者インタビューなどを続けたのだ。

 その内容の特長は、戦国武将がアイドルユニットを結成して音楽コーナー「ミュージックトゥナイト」で歌い踊ったり、「戦国武将がよくくるキャバクラ」で知名度の低い戦国武将が愚痴を言ったり、つけヒゲや陣羽織などを通販番組「戦国ショッピング」で紹介するなど、各コーナーがパロディでありながら、「史実からははみ出さない」ということ。

 また、放送は独立U局から始まって、中部日本放送など地方広域局にもネットを拡大、若い女性を中心にファンを獲得し、CDはオリコン初登場10位、ホールイベントチケットは発売3分で完売という人気で「天下統一」は目の前と言われながら、「東京進出はなし」ときっぱり言っちゃうその姿勢。面白すぎだった。

 そして当時のスタッフが集結したという新番組『戦国炒飯TV』。「鍋」とどれほど違うのかと思ってドキドキと第1回を見たが、「愛」の文字を兜につけたイメージキャラクターの「兼続くん」も、「鍋」と同じ。なんとなく前と同じじゃないのという予感が…と思ったら、主なコーナーはしれっと同じだった! さすがだ…。

 しかし、出演者は一新。さっそく織田信長に仕えた森蘭丸ら小姓たちが結成したアイドルグループ「うつけ坂49」は、デビュー曲『黒い小姓』を激しく熱唱。美少年好きだった信長と「そういう関係です!」と元気よくカミングアウトした彼らが、信長様の爪をちゃんと10個揃えて捨てたなどと小姓としての気配りを歌いあげた。

 そして「戦国武将がよくくるキャバクラ」には、ベテラン俳優・渡辺いっけいが登場。戦国武将の格好をしているのにキャバ嬢に「職業当ててみますね…戦国武将!」と言われ、名前を「おだ…」と言いかけると「織田信長!?」と勘違いされて、あやうくVIPルームに連れていかれそうになる。(実際は八回も自分の城を奪われ、戦国最弱武将と言われた小田氏政役)。「裕二じゃなくて、和正のおだ」こんな例えを聞けば、下手な教科書よりよっぽど記憶に残るというものだ。

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン