ライフ

山手線ノーマスク集団を断罪できぬ気持ちとTVの“専門家”

ノーマスク集団をなぜ断罪できない?

 東京・渋谷で「クラスターフェス」と名乗るノーマスクの人たちによる集会が行われ、ノーマスクのまま山手線一周を実行しツイッターで報告、ネットで大きく炎上した。この件について、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が考察する。

 * * *
「コロナはただの風邪」という信念を持った栃木県の大工の男性が、仲間と一緒にマスクをせず山手線を一周するというトライをした。これをツイッターで報告し、炎上。

 批判を総括すると「お前らバカで非常識で社会性のない連中が感染するのはどうでもいいが、お前らが感染させる可能性があるんだよ! そして、お前らがコロナに感染しても病院行くなボケ」というものだ。

 あとは「地元でやれ。わざわざ東京でやるな」というものもあるが、両方に同感するし、ノーマスクの集団が一斉に山手線に乗った場合、その車両に乗った人が恐怖感を抱き、隣の車両に続々と移ったであろうことは想像できる。ただ、私自身は彼らのことを一方的に非難できない気持ちがある。それはマスク自体が「通行証」になっている現状があるからだ。屋外で混雑していなければマスクは不要説もある中、「マスク警察」の存在もあり、誰かがいたらつけなくてはいたたまれない気持ちになる。

 山手線に乗った彼らの行為には「バカ」と思う。「世間が恐怖に思っているのならば、主張は過激にではなく論理的にやればいいんじゃね?」ということだ。

 私も外出時、猛暑の中、周囲に誰もいないのにマスクをつけている。100メートルほど先まで見通せる道に誰もいなかったらマスクを外すことはある。何しろ汗っかきなんで。しかし、100メートル先にマスクをつけた人が登場したら慌ててマスクをつける。

関連記事

トピックス

〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン