もしかすると、学校閉鎖が続くのは、子供たちではなく、教師や学校関係者、その他の大人たちに感染するかもしれないことが理由のひとつかもしれない。しかし、これまでの統計や報道では、10歳未満の子供から大人に感染した例は見つかっていない。大人が危ないという説も科学的には証明されていないのだ。
仮に大人に感染の危険があったしても、それだけの理由で学校を強制的に閉鎖してよいことにはならないはずだ。教師は知識も分別もある大人だ。マスクをしてソーシャル・ディスタンスを保つことができる。おそらくそれだけで、彼らが必要とする感染防止には十分なのだ。それでも嫌だというなら、彼らは別の仕事を探す自由がある。大人を守るのが子供の責任なのではない。大人が子供を守る責任を負っているのだ。
学校閉鎖を決めた人たちには何のコストもかかっていないが、そのせいで何百万人という子供たちが勉強の機会を奪われ、低価格で安全な給食を絶たれ、精神的に大きなストレスを抱えている。
「間違っても責任を問われない人に決定を委ねるのは、最も愚かで危険な方法だ」(トーマス・ソウェル=経済学者/社会理論家)
愚かな決定によって子供たちを傷つけことは、もうやめようではないか。
(この記事は「American Thinker」の許諾のもと同サイトの記事を翻訳・要約したものです)
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